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第2回プロジェクトカウンターパートの来日研修(国別研修)実施

2024年8月から9月にかけて、6名の野口研スタッフが日本に渡航し、カウンターパート向けの国別研修が行われました。本研修は、昨年に引き続き、特に研究所の安全管理、機材及び施設の保守管理の技術向上を目的とし、生物医学工学、電気技術及び安全管理の各分野から2名ずつの3チーム構成として実施されました。昨年の反省を踏まえ、早くから研修計画・調整を開始し、現場の課題を反映した研修になるよう、研修を引き受けていただく日本の参加企業の講師へも、現場からの課題があらかじめ共有されました。

また本年は、フィリピン及びザンビア向けの本邦研修と一部のプログラムを合同で実施することで、これらの国々の技術協力プロジェクトによる支援のもと、同様の業務につくスタッフとの意見交換や課題の共有、ネットワークの構築も目的としました。

研修初日は、参加者全員を対象に国立感染症研究所で開講式が開催され、続いてオリエンテーションとバイオリスク・マネジメントワークショップが行われました。その後、専門ごとのグループに分かれての研修となりました。安全管理研修チームは、ザンビア及びフィリピンからの研修員とともに、高度な安全管理を要するバイオセーフティレベル3実験室の運用管理、検体の取り扱いや精度保証、実験室での5Sの取り組み、リスクコミュニケーションなどにかかる研修を、結核研究所主導のもとに実施しました。

機材及び設備の保守管理研修では、2019年から稼働した「先端感染症研究センター」の建設に携わった多くの企業にご協力いただきました。新棟施工完了から5年が経ち、現地で施設及び機材を運用・管理してきた技術者は、あらためて本研修を受け、彼らがこれまで直面してきた問題の解決法や、維持管理、保守点検の方法を復習する大変良い機会となりました。また、野口研に機材を提供している各社から、各機材に対する保守点検の実施方法や現場で起こっている機材の故障への対応を学びました。

こうした現場の問題点に直接対応したハンズオン研修は、彼らが帰国後すぐに実践できることから研修参加者に大変好評であると同時に、ご指導いただいた各社からも、「研修生が大変熱心で、現場のニーズや問題点など、導入以降にどんなことが起こっているかを把握できてよかった」との温かい声をいただきました。

2週間で帰国した安全管理チームにとっては大変慌ただしく限られた時間でしたが、日本の食、人、環境に触れ、日本への関心をより深めてもらう機会となったようです。4週間の研修期間があった機材及び施設保守管理チームは、週末に新宿や秋葉原など東京の街に出かけたり、皇居をはじめ日本の伝統にも触れたりする機会となりました。本研修を通じて多くの学びを持ち帰った研修員が今後どのように野口研へ貢献するか、アクションプランの行方を見守りたいと思います。また、参加者からは、他国の研修員と研修の一部を共有したことは、研修をより充実させたという意見が聞かれました。今後も彼ら自身でこのネットワークを活用していくことが期待されています。

今回の研修にご協力いただきました下記の各社、大学、医療機関及び研究所にはこの場を持ちまして心よりお礼申し上げますとともに、今後とも温かく見守っていただきますようよろしくお願いいたします。

【機材保守管理グループ】
イカリ消毒株式会社、株式会社エビデント、株式会社島津製作所、株式会社トミー、
シスメックス株式会社、タカラバイオ株式会社、テカンジャパン株式会社、
ヤマト科学株式会社、ライフテクノロジーズジャパン株式会社

【施設保守管理グループ】
アズビル株式会社、大阪電気工業株式会社、サクラ精機株式会社、
新菱冷熱工業株式会社、日本設計株式会社

【安全管理グループ】
H.U.ホールディングス、株式会社マイクロスカイラボ、トレスコンサルティング株式会社、日本エアーテック株式会社、ベックマン・コールター株式会社、早稲田大学、国際医療研究センター

【研修全体運営】
公益財団法人結核予防会結核研究所、国立感染症研究所

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国立感染症研究所 戸山庁舎訪問

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ベックマンコールター社訪問

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高速液体クロマトグラフィー保守研修、島津製作所にて

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イカリ消毒社訪問、バイオセイフティキャビネットの燻蒸

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大型オートクレーブのボイラー保守研修、大阪電気工業にて

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週末の皇居見学

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閉会式にて研修完了証授与