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コレラ・アウトブレイク対応 コミュニティーのコレラ治療センターでも活動を開始しました。

ルサカでは2023年10月にコレラ・アウトブレイクが発生し、翌年1月に国立競技場(ナショナル・ヒーローズ・スタジアム)内に大規模な臨時病院が開設され、アウトブレイク対応が続いています。そんな中、プロジェクトでは、同病院が開設された直後から、緊急対応室をスタジアム内に設置し、疫学・臨床データの収集・分析に関する技術支援をしてきました。(2024年1月25日掲載記事)。

開設当初は、病院内で患者情報を紙カルテに記録し保管する方法に混乱が見られ、迅速かつ系統だった情報収集やデータ分析が困難でした。しかし、現在は、緊急対応室メンバーによる搬送患者受け入れ部署や病棟での患者情報収集支援、紙カルテの保管に関する技術協力が軌道に乗り、適切に記入された紙カルテを安定してデータ担当部署に集めることができるようになりました。また、集められた紙カルテ上の患者情報を電子化する作業も、緊急対応室が担いました。緊急対応室のデータ管理者は、プロジェクトが保健省と協働で準備した電子入力フォームに、患者情報を1件ずつ入力していきます。このようにして電子化された患者情報を、統計分析ソフトなどを用いて分析し、感染症対策や診療に役立つ情報の適時的な提供ができるようになってきました。

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保健省IT部門と協力して行った緊急対応室メンバーへの患者データ電子化訓練の様子

そこで、プロジェクトでは、スタジアムで経験を積んだメンバーをリーダーとして、新たに7つのチーム(総計35名)を編成。スタジアムへの支援を継続しつつ、その他のルサカ郡内のコレラ治療センターにも支援を拡大することにしました。1つのチームは、基礎疾患を持つ患者さんの管理に特化したコレラ治療センター(Levy Mwanawasa University Teaching Hospital:LMUTH)で活動を開始。どんな基礎疾患が重症化や死亡に関わっていて注意が必要か、という点に注目し、データ分析や情報共有を行っています。そして、6つのチームはコンパウンドと呼ばれる貧しい人々の住んでいる居住地域にあるコレラ治療センター(Bauleni・Chawama・Kanyama・Chipata・George・Matero)で支援を開始。コレラ発生地域のコミュニティー内でデータ収集や分析を行い、ルサカ内の感染拡大状況や被害の全体像をリアルタイムで把握することを目標としています。

一日も早いコレラ流行制圧のための感染症対策、そして目の前の患者さんの治療に尽力する医療現場をデータで支えるべく、緊急対応室の全チームが一丸となってそれぞれの治療センターで奮闘しています。

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膨大な量の情報シートを一枚一枚データ化していく。1週間で段ボール3箱分くらいは集まってくる。Chawamaコレラ治療センターにて。

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緊急支援物資として導入したタブレット端末やインターネット接続機器も役に立った。Materoコレラ治療センターにて。

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Levy病院内で保健省医師と共にコレラ病棟内の動線とカルテ記録・保管状況を確認する今村専門家