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プロジェクトニュース第6号(PNG森林公社職員に向けた中間ワークショップの開催)

2024年4月23日に、プロジェクトの進捗状況を共有し、今後の活動について意見交換を行うための中間ワークショップを開催しました。本ワークショップには、プロジェクト関係者であるPNG森林公社職員及びJICA専門家を中心に39名が参加しました。

開会挨拶では、森林公社のダンビス・カイプ森林政策・計画部長(プロジェクトダイレクター)より、PNGの持続可能な森林経営の推進における本プロジェクトの貢献やJICAの協力への謝辞が述べられました。
JICA パプアニューギニア事務所の松岡秀明所長からは、本ワークショップを通じて、参加者がプロジェクト目標の達成に向け、活動の進捗や今後の取組について共通認識を持つことの重要性が述べられました。

ワークショップでは、森林公社職員及びJICA専門家より、本プロジェクトの3つの成果について合計11の発表が行われました。

成果1「PMCP※1及びLCoP※2の適用」のセッションでは、PNG森林公社職員のモニタリング能力向上を目的にした3回の地域研修の成果を報告しました。今後の予定として、持続可能な伐採事業の推進に向けた伐採事業者研修を実施していくことを確認しました。
次に、PMCP及びLCoPに基づくモニタリング等を強化していくための「PMCP及びLCoPに関する普及計画案」を紹介しました、計画案には、プロジェクトで開発したMobile Offline MapやPMCP Check List等のモニタリングツールの使用方法、また関係者への普及に向けた提言等が記載されています。参加者からは、森林公社のモニタリング強化に向けて、これらのモニタリングツールの有効性が述べられました。

成果2「天然更新に関する能力向上」のセッションでは、3か所のパイロットサイトで実施している天然更新に関する試行的取組(パイロット活動)の報告を行いました。報告では、土地所有者や伐採事業体との合意文書の締結、天然更新の手法(エンリッチメント植栽と呼ばれる択伐後の森林への樹下植栽等)、そのための苗畑造成や育苗の取組みを発表しました。
また、このパイロット活動を踏まえて作成した「天然更新補助作業マニュアル初案」を紹介しました。マニュアル案には、天然更新の実践に必要な合意形成、植栽等の計画作成、事業実施等について、取り組むべき事項が記載されています。今後、本分野の知見のある専門家と連携しながら、マニュアルを最終化していくこと等を確認しました。

成果3「炭素モニタリング手法の開発」のセッションでは、伐採事業における排出炭素の方法論の草案を発表しました。参加者からは、伐採事業はPNGにおける主要な温室効果ガスの排出源であるため、この方法論に基づく炭素排出量の計測はこの課題への有効な対策となるとの意見がありました。また、この方法論の実践やPNGの状況に応じた改訂等について議論を行いました。

今後、プロジェクト合同調整委員会において、本ワークショップの議論を踏まえた事業計画などの報告を行い、承認を得ていく予定です。また、プロジェクト終了時には、プロジェクト成果の普及に向けて、最終ワークショップを開催する予定です。

※1“Planning, monitoring and control procedures for natural logging operations under timber permit”:「木材許可に基づく天然林伐採の計画、モニタリング、管理手順」
※2”Logging Code of Practice”:「伐採規範」

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開会挨拶(ダンビス・カイプ部長)

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開会挨拶(松岡秀明所長)

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ワークショップでの意見交換の様子

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モニタリングツールの実践動画
Mobile Offline Map(QField)

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普及資料等の展示・配布