第4回訪日研修を実施
2024年5月12日から6月8日にかけて、ベトナム国内11地方省、3中央直轄市から集まった副局長級・課長級の若手リーダー計16名を対象に計28日間の訪日研修を実施しました。
研修は、日本側協力機関として、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)及び明治大学に企画・実施いただいており、研修は「講義」、「視察」及び「レポート発表・ディスカッション」から構成されています。
行政官にとって関心が高いテーマである日本の政治・行政、都市計画とまちづくり、自治体のマネジメント等の講義を受講したのち、行政の現場として東京都、埼玉県、茨城県、群馬県の自治体や民間事業者への視察を行い、また首長や自治体幹部・職員らとの意見交換を通じて日本の地方自治への理解を更に深めました。
地方視察では自治体訪問の他に、廃棄物処理関連施設、小学校、羽田イノベーションシティー、農業関連施設、民間企業を訪問しました。川越市の小学校で給食の配膳や掃除を見学し、幼い頃から衛生教育やゴミ分別等の教育を行っており、これが市民の意識の醸成に役立っていることを理解しました。また、同市のクリーンセンター見学では廃棄物を資源としてとらえ、その処理の仕組みが子供にも楽しみながら理解できるようになっており、研修員からは、「環境教育に貢献していることがよく分かった、帰国後は教育の重要性を関係者に伝えていく」との感想も聞かれました。
また、羽田イノベーションシティー訪問後、研修員から、「スタートアップやデジタルトランスフォーメーションを推進する企業を支援するためのソリューションについて、貴重な経験を学ぶ事が出来きました。帰国後地区内にイノベーションと起業センターを設立すべく、プロジェクトの実現に向けた調査をする予定です。」との報告もありました。
ベトナム全土の各地域から参加している研修員は、この研修を通じ交流を深め今後ベトナムを支えていく地方のリーダーとしての役割を再認識したことと思います。2024年9月にはベトナムでフォローアップセミナーがあり、全員が再開しベトナムの発展について話し合う機会があり、この機会が研修員にとってさらなる地域発展の学習の場になることを期待します。
到着後のプログラムオリエンテーション
群馬県山本知事表敬
川越給食センター視察
だるまの絵付け文化体験
最終報告会
修了式