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◎果樹生産技術の実地研修を開始しました(2023年9月10日)

プロジェクトでは、PPMU(Provincial Project Management Unit)の栽培指導能力と対象農協の安全作物の生産能力の向上を目的として栽培技術指導を実施しています。9月にはハイズオン省にあるBach Dang農協でドラゴンフルーツ(dragon fruit)の電照装置設置の指導を行いました。

ドラゴンフルーツはサボテン科のいくつかの植物の総称です。その果実はソフトボールやそれよりも少し大きい炎のような形で、赤い表面と龍のウロコのような果皮をもっています。果肉はゼリー状で、豊富な果汁を含んでおり、一面に黒い小さな種子があります。原産地は中央アメリカ・南アメリカですが、中南米、東南アジア、中国南部、台湾、イスラエルなどで栽培されており、日本では沖縄県などで栽培されています。最近は日本のスーパーなどでも見かけられるようになりました。

ドラゴンフルーツはベトナムでも広く栽培されています。しかし、この植物は日長が12時間以上の時に花芽を形成する性質がありますので、日照時間の短い秋から春にかけては花芽が形成されません。そこで電灯を照らして日長を長く保つことによって、年間を通じて果実の生産する方法があります。それがドラゴンフルーツの電照栽培です。

ハイズオン省の対象農協Bach Dang農協のドラゴンフルーツ栽培の現状を調査したところ、生産量が十分でないとわかりました。そこで、プロジェクトでは、電照栽培によって生産量の増加が期待できることを伝え、電照技術を導入しているフンエン省のドラゴンフルーツ農園を紹介しました。ハイズオン省PPMU職員とBach Dang農協関係者はフンエン省の農園を訪問し技術が確かであると確信しました。
そして9月10日に電照装置を設置して電照栽培が始まりました。その日から夕刻になるとLEDランプが灯って圃場が照らされています。早くも10月1日には花芽の形成が確認されました。順調に推移すれば来春には収穫の予定です。その頃にPPMUならびに農協の関係者による電照技術の評価が行われ技術の有効性が確認されれば、周辺のドラゴンフルーツ農家へも普及していくことが期待されます。

野菜栽培ではいろいろな野菜に共通する栽培技術(例えば、土壌消毒法、堆肥製造、など)がありますが、果樹栽培では種類ごとに必要な技術が異なります。プロジェクトでは今後ともPPMUならびに果樹栽培農協の状況に応じて、様々な果樹栽培技術を紹介したいと考えています。

ドラゴンフルーツ果実。フンエン省ドラゴンフルーツ農園にて

ドラゴンフルーツ果実。フンエン省ドラゴンフルーツ農園にて

今回使用された電照用LEDライト。

今回使用された電照用LEDライト。

夕暮れ時に点灯した電照装置。 (9月10日)

夕暮れ時に点灯した電照装置。
(9月10日)

電照開始から3週間で花芽形成が確認された。(10月1日)

電照開始から3週間で花芽形成が確認された。
(10月1日)