新献立ブックのお披露目会が行われました。
「モンゴル国学校給食導入支援プロジェクト」では、成果1の活動の一環として、食事状況調査の結果、及び当該結果を踏まえて改定した栄養摂取基準に基づき作成した、新献立ブックのお披露目会をバトジャルガル教育省事務次官とJICAモンゴル事務所の吉村次長をはじめとする各省庁やモデル地域の関係者67名の参加の下、2024年8月20日にウランバートル市で開催しました。お披露目会のオンライン参加者はウェビナーの上限の500名を超えた参加希望があり大盛況でした。
お披露目会の最初に、バトジャルガル教育省事務次官が開会の挨拶で、新献立ブックは、本邦研修などを通じて関係者がこれまでに培ってきた知識、共同調査の賜物であり、モデル学校だけではなく、全国的に栄養バランスのとれた安全な学校給食を提供する上で現場の道標でもあるという話をしました。
次いで、JICAモンゴル事務所の吉村次長より挨拶の後、モデル学校と県教育局に対し新献立ブックを使用した実物大の料理カード等の食育教材を贈呈しました。
その後、新献立ブックの必要性、特徴、使い方について、作成チームのメンバーであるプレブジャブ・モンゴル国立科学技術大学准教授の説明がありました。
午後は、エンフタイワン教育総合庁学校給食課長より、新献立ブックを全国で活用することに向けて、共同献立推進を含めた話がありました。
また、ワークショップセッションでは、本プロジェクトの村山専門家による新献立ブックを用いた食育教材の活用方法の説明の後、学校毎に食育の進め方について積極的に協議しました。現場と関係省庁の意見が飛び交い、お互いの認識を再確認する貴重な機会になったと伺えます。グループ発表を通じて経験共有が行われましたが、中でもドンドゴビ県では、算数の授業と食育を結び付けているという非常に興味深い好事例の紹介もありました。
最後に、プロジェクトのリエラ専門家より食材調達、村山専門家より献立改善と給食マネジメントのモニタリングの中間結果の紹介があり、今後の改善について、地域毎に協議しました。
新献立ブックのお披露目会は、モンゴルで栄養バランスのよい学校給食提供において、有意義な一歩であったと確信しています。
JICAモンゴル事務所次長の挨拶
会場の様子
開発された新献立ブックに見入る参加者
教育省事務次官の挨拶
食育教材の贈呈
新献立ブックの献立と食育教材の展示
新献立ブック表紙
村山専門家の発表
同時に開発された食育ワークシートと食育カードを使ったワークショップ