第1回本邦研修を実施
2024年6月2日から11日にかけて、本プロジェクトの第1回本邦研修が実施されました。資産評価基準部(PVSD: Property Valuation Standards Division)および資産評価部(PVD: Property Valuation Division)から7名が参加し、日本の固定資産評価に関する制度や実務に関する以下の講義を国内支援機関から受けました。
①総務省:固定資産税土地評価制度
②国税庁:相続税土地評価実務
③国土交通省:地価公示制度
④東京都:固定資産税土地評価実務
⑤㈶日本不動産研究所:不動産鑑定評価の実務
⑥㈱パスコ:GISシステムを活用した固定資産評価実務
また、東京都の講義では中野都税事務所を訪問し、講義後半にはJR中野駅周辺を視察しました。実際に現地を歩きながら用途地区や状況類似地区の比較をしたり、価格形成要因の格差率の差異による路線価の違いについて説明をうけたりと、具体的なサンプルを確認しながら理解を深めていました。
研修最終日には、明治大学岩﨑政明教授・明海大学山本卓教授のファシリテートを受けながら、講義や視察を通じて得た知見を基に研修員が2グループに分かれアクションプランを作成し、発表が行われました。
閉講式では、PVSDのParadee Agachonスペシャリストが、JICAとJICA専門家チームのサポートに感謝の意を伝えると共に、今回の研修で得た知見を活かして今後のタイにおける固定資産評価の改善に繋げていきたいとの決意が述べられました。