サモアにおける家庭からの資源物回収パイロットプロジェクトを実施(2026年3月~7月)
J-PRISM3ではサモアのカウンターパートである天然資源・環境省(Ministry of Natural Resources and Environment: MNRE)と共に家庭からの資源物を分別回収するパイロットプロジェクトを実施しました。これは、MNREが現在実施している一般ごみの収集に加えて、将来、家庭からの資源物の分別回収を行うことを想定したパイロットであり、具体的にどのような排出方法(ごみ箱の大きさなど)、回収車両、回収頻度、回収日設定、回収想定量などを検討することを目的として行われたものです。
対象地区には都市部を代表したTanoaleiaと郊外を代表したVailuutaiでそれぞれ60世帯、合計120世帯を対象に選定しました。回収はペットボトルとアルミ缶を対象に行い、各家庭に配布した120Lの黄色のごみ箱を用いて行いました。
期間は3月下旬から7月上旬まで2週間に1度の頻度で合計8回の回収を行ない、回収業者としてサモアリサイクル・廃棄物管理協会(Samoa Recycling and Waste Management Association: SRWMA)を再委託先として公募により選定し、最終的に2地区合わせて約1トンの資源物を回収しました。
開始当初、住民からは「何の見返りも無く分別することは難しい」との意見もありましたが、パイロットプロジェクトが終了する頃には、「分別することが当たり前になったので、今後も続けられないか」と惜しまれる声も聞かれました。また、「娘にとって、とてもよい環境教育の機会となり、周りにもよい影響を与えている」、「コミュニティーを綺麗に保つために、道端に捨てられている資源物も拾うようになった」という嬉しい声も聞かれました。
MNREは、今回のパイロットプロジェクトから得られた経験とデータを踏まえ、廃棄物賦課金に関する規則(Waste Levy Regulations)[1]が施行された暁には追加財政によって分別回収を開始することを見据え、行政としてのリサイクルの取り組みを加速させることを目指しています。MNREとJ-PRISM 3は、今後も連携しながら、廃棄物管理に関する取組を推進していきます。
[1]廃棄物の処分に経済的な負担を設けることで、ごみの発生抑制とリサイクルを促進する制度。集められた資金は、国や自治体によって異なりますが、一般的にはリサイクル施設の整備、ごみ削減のための補助金、廃棄物管理システムの改善、環境保全事業のような用途に充てられます。
Vailuutaiで開催された天然資源・環境大臣出席による開始式
J-PRISM3専門家チームによるパイロットプロジェクトの説明
収集日・分別案内マグネット
パイロットプロジェクト用のリサイクルボックス
パイロットプロジェクト用のリサイクルボックス
家庭からの資源物の分別回収
パイロットプロジェクトで回収されたリサイクル資源
Tanoaleiaで開催された成果報告会
Vailuutaiで開催された成果報告会