J-PRISM3: 第1回域内研修の開催(2025年2月10日~14日)
技術協力プロジェクト「大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト フェーズ 3」(J-PRISM3)は、2025年2月10日から14日にかけて、サモアの太平洋地域環境計画事務局(SPREP)にて第1回域内研修を開催しました。
今回のテーマは「太平洋島嶼国における持続可能な埋立地システム」でした。
埋立地、または最終処分場は、世界中で廃棄物処理の最終目的地として重要な役割を果たす廃棄物管理施設です。特に、土地面積が限られており、諸外国からの輸入に大きく依存している太平洋諸国では、日々発生する廃棄物を管理し、周辺環境への汚染を防ぐために、効率的な埋立地システムが不可欠となっています。
研修には、J-PRISM3がプロジェクトを実施している9カ国(サモア、ソロモン諸島、トンガ、バヌアツ、パプア・ニューギニア、パラオ、フィジー、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦)及びオブザーバーとして東ティモールから、総勢24名が参加しました。
研修では、参加者はグループワークによる課題分析、ウポル島(タファイガタ)及びサバイイ島(バイアアタ)の埋立地視察、埋立地でのデータ記録や埋立地管理の財政面についての議論、実践ガイドの見直し、他の埋立地タイプとの比較における準好気性埋立地(福岡方式)の理論や利点・欠点の検討、各国での持続可能な埋立地システムに向けたアクションプランの草案作成、今後の地域活動の可能性について議論を行いました。
参加者は、各国の情報、知識、経験を共有し、取り組むべき共通課題について議論し、新たなネットワークを形成するなど、積極的に参加していました。
研修での学びが各国の処分場の更なる改善に繋がることを期待しています!