フィールドから学ぶ: 日本人専門家が獣医事務所や農家などで現場調査を行っています。
専門家チームは、刻々と変わる治安状況に注意しつつ、獣医事務所やフィールドを訪問し、インタビューとともに、現場の状況を直に確認しています。
パレスチナの人々からは訪問先で常に歓迎を受け、我々をいつも温かくもてなしてくれています。このような機会が、お互いの理解と信頼を深めていると感じています。
現場調査の主な目的は、パレスチナ西岸地区での重要な疾病やその対策の現状把握です。専門家チームは、獣医師に同行し、口蹄疫や人獣共通感染症であるブルセラ症の予防接種プログラム、病気や死亡の原因を把握するための検査サンプル採取の様子を視察しています。
事前のオンラインインタビューを通じて、現地の状況について大まかなイメージは得られていましたが、現地で直接状況を見ることでさらに多くの課題やニーズが確認できます。実際の現場を見ることで得られる情報は、プロジェクトをより効果的に進める上で非常に価値のあるものです。
今後、専門家チームはベースライン調査の期間中、可能な限り現場訪問を続けるとともに、現場で見つかった課題やニーズを基に、今後のプロジェクト活動、中央・地方獣医ラボの検査方法の最適化や中央との連携強化に取り組む予定です。現地カウンターパートと協力し、共同で解決策を話し合いながら、プロジェクト目標達成に尽力していきます。
ワクチン接種の様子
検査サンプル採取の様子