公平な教育振興プロジェクトフェーズ2
Promoting Education with Equity and Quality Phase 2
実施中案件
- 国名
- モロッコ
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 教育
- 協力期間
- 2023年7月~2028年1月
プロジェクト紹介
モロッコでは、近年の教育政策の結果、初等教育と前期中等教育の純就学率はそれぞれ99.9%、97.7%に向上しました(2019/20年度)。しかし、アクセスの改善に比べて教育の質の向上が十分に進まず、子どもたちの学力到達度は依然として低い水準にあります。国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)では58か国中54位(2019年)、学習到達度調査(PISA)では前期中等数学が39か国・地域中最下位となっており、初等教育修了者の約7割が基礎的な読解力や算数力を十分に習得できていない状況です。
また、初等・前期中等教育の中退者は約26万人にのぼるほか、初等教育から前期中等教育への移行率は男子89.8%に対し女子87.3%にとどまっており、学習機会や学習成果に関する格差も課題となっています(2020/21年度)。
モロッコの国民教育・就学前教育・スポーツ省(教育省)は、「ロードマップ2022-2026」を策定し、「基礎学習の習得」、「課外活動へのアクセス拡大」、「退学の削減」を柱とする教育改革を進めています。特に、従来型の教育方法ではすべての子どもの学びを十分に保障できていないとの認識のもと、「パイオニア校」において国際的なエビデンスに基づく教育手法を導入し、学力向上と学習格差の縮小を目指しています。
また、日本はこれまで「公平な教育振興プロジェクト(PEEQ1)」を通じて、子どもの学力向上や地域間格差の緩和に取り組んできました。本事業は、その成果を踏まえ、教育省による前期中等数学カリキュラムの改訂、教材作成・試行の支援、初等算数におけるPEEQモデルの実践、及びコミュニティ協働による補習活動の強化等を実施するものです。これらを通じて、都市部と農村部の間や男女間にみられる教育格差の縮小に加え、学習につまずきを抱える子どもたちへの支援を強化することで、初等算数・前期中等数学教育における学習の質及び公平性の向上に寄与するものです。
【上位目標】
プロジェクト対象地域において、初等算数・前期中等数学教育の教授・学習の質及び公平性が改善される。
【プロジェクト目標】
プロジェクト対象地域のすべての小・中学校において、算数・数学の教授・学習の質及び公平性の改善に資する取り組みが正課内外で継続的に実施される。
【成果】
成果1:前期中等数学カリキュラムがより有効な内容に改訂される。
成果2:プロジェクト対象地域の小学校において、算数教授・学習の質及び公平性の改善に資する活動が正課内外で実施される。
協力地域地図

