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地方行政機関への普及啓発研修:Mastering Cybersecurity Hygiene and Online Scam Preventionの開催(2026年9月9日)

2026年9月9日にシェムリアップ州にて、地方行政機関の職員を対象とした普及啓発研修「Mastering Cybersecurity Hygiene and Online Scam Prevention」を開催しました。この研修は、6月26日のシハヌークビル州、7月3日のカンポット州での研修に続き、安全なデジタル利用に必要な基本的なサイバーセキュリティ対策やオンライン詐欺への対応方法の理解を促すことを目的に実施されました。

本研修では、郵政電気通信省(Ministry of Post and Telecommunications:MPTC)の職員が研修の企画・準備段階から参画するとともに、講師として以下の4つのテーマに関する講義を実施しました。

(1) サイバーセキュリティの基本対策/Cybersecurity Hygiene Fundamentals
(2) デジタルツールの安全な利用/Securing Digital Tools
(3) オンライン詐欺の手口と対策/Anatomy of Online Scams
(4) オンライン金融詐欺と新たな脅威/Pig Butchering Scam and Emerging Technologies

この普及啓発研修には、75名の行政機関職員が参加しました。参加者は、講義や事例紹介、活発な意見交換を通じて、サイバー脅威やオンライン詐欺の手口に対する理解を深めるとともに、インシデント発生時の適切な対応方法について学びました。また、被害発生時の初動対応や関係当局への通報手順についても理解を深め、安全なデジタル利用の推進に必要な知識を習得しました。

研修前後に実施した事前事後テストでは、80%以上の正答率を達成した参加者の割合が78%から88%へ向上し、満点を獲得した参加者数も18名から30名へ増加しました。また、パスワード管理、ソフトウェア更新、オンライン詐欺の見分け方、インシデント対応などの主要なテーマにおいて理解度の向上が確認され、研修を通じて参加者のサイバーセキュリティ意識と基礎知識が強化されたことが示されました。

さらに、研修後アンケートでは、多くの参加者が研修内容の有用性や講師による分かりやすい説明を高く評価し、日常業務や私生活における安全なデジタル利用に役立つとの意見が寄せられました。一方で、より多くの事例紹介、継続的な研修機会を求める意見もあり、今後の研修内容の更新に向けた有益な示唆が得られました。

これらの結果から、本研修が参加者のサイバーセキュリティに対する理解と意識の向上に効果的であったことが確認されました。また、研修で得られた知識や経験が各機関におけるセキュリティ意識の向上と安全なデジタル規範の実践に活用されることで、カンボジア全体のサイバーセキュリティ対応能力の向上に寄与することが期待されます。

本活動は、日本政府の掲げる成長戦略の17の戦略分野の一つである「デジタル・サイバーセキュリティ」の強化に資する取り組みです。カンボジアの行政職員の対応能力を高め、安全で信頼性の高いデジタル環境を整備することは、国境を越えるサイバー脅威の抑制やASEAN地域全体のサイバーレジリエンス向上につながります。さらに、このような取り組みが日・ASEAN間の信頼性の高いデジタル経済の発展にも寄与することが期待されます。

参考リンク:
1. 地方行政機関への普及啓発研修:Mastering Cybersecurity Hygiene and Online Scam Preventionの開催(2026年6月26日、7月3日)
https://www.jica.go.jp/oda/project/202005894/news/1584248_51516.html