ニュースレター第15号(2025年12月)
2025年10月末、プロジェクトメンバーがコロンビア農業・牧畜研究公社(AGROSAVIA)に集い、プロジェクト前半の活動の完了を祝すとともに後半の活動への意欲を表明しました。
2025年10月27日、コロンビア・コルドバ県のAGROSAVIAトゥリパナ研究センターにて、SATREPSプロジェクト(デジタルプラットフォームを活用したルーメン微生物フローラと草地管理の最適化による牛肉バリューチェーン創出プロジェクト)の前半活動の完了の節目となるイベントが開催されました。コロンビア側のプロジェクト関係者が一堂に会し、これまでの歩みを振り返るとともに、後半の活動への思いを新たにしました。
冒頭では、これまでJICA業務調整専門家として本プロジェクト開始時から携わり、日本とコロンビア関係機関との橋渡し役として円滑なプロジェクト運営に尽力してこられた植野洋一氏に対し、一同から感謝の意が表されました。続いて、新たに着任した業務調整専門家(菊地梨沙氏)の紹介が行われ、新旧業務調整専門家の交代に対して温かな拍手が贈られました。
プロジェクトの進捗報告では、プロジェクトメンバーから次のような成果・進捗が共有されました:
- デジタルプラットフォーム開発について、システムの試験運用に向けて準備中。
- ルーメン微生物移植の実証現場において、生産者との協働体制が強化され、プロジェクト後半では実証規模の拡大を図っていく予定。
- 牧草予測モデルの実証について、2牧場で継続中であり、草地管理データの活用強化が図られている。
- 肉質評価分析が進められており、grass-fedブランドとしての付加価値向上に向けた広報活動の強化に向けて検討中。
イベント後には懇親会が行われ、伝統音楽・ダンスを通して、参加者同士が和やかな雰囲気で意見交換を行い、チームワークとネットワークがさらに深まりました。
SATREPS牛肉プロジェクト 業務調整員 菊地 梨沙