ハノイで初となるゴム加工分析装置(Rubber Process Analyzer:RPA)を導入 ― プロジェクト供与機材の納品がすべて完了
2026年8月22日、当プロジェクトで計画されていた供与機材の納品がすべて完了しました。
今回、最後にハノイ工科大学ゴム科学技術センターへ納品されたのは、ゴムの加工・加硫注1特性を評価するためのゴム加工分析装置(Rubber Process Analyzer:RPA)です。RPAは、ゴムの加硫反応の進み方や変形したときの弾性・粘性(しなやかさ)などを詳細に評価することができる分析装置で、ベトナム国内ではホーチミンに続く2台目、ハノイでは初めての導入となります。
本装置の導入により、ハノイ工科大学では、天然ゴムの加工・加硫特性に関する研究をこれまで以上に高度かつ効率的に進めることが可能となります。
8月24日、25日には、日本およびマレーシアから製造メーカーの技術者が機材の設置およびユーザー研修のためハノイ工科大学を訪問しました。ユーザー研修では、ハノイ工科大の教員、学生が実際の操作方法や測定・解析方法について学び、今後の研究活動に向けた準備を整えました。
ハノイ初となるRPAの導入は、ハノイ工科大学における天然ゴム研究の新たな一歩となりました。今後は、この設備を活用して天然ゴムの加工・加硫特性に関する分析・評価を進めることで、タンパク質フリー天然ゴムのさらなる品質向上と実用化、そして社会実装に向けた研究の発展が期待されます。
【注1:「加硫」とは】
ゴムは、そのままでは柔らかく、製品として使用するには十分な強度や弾力性がありません。そこで、ゴムに必要な材料を加えて加熱し、ゴムの分子同士を結びつけることで、適度な硬さや弾力性、強度、耐久性などを持たせます。この工程を「加硫」といいます。タンパク質フリー天然ゴムを実際の製品に使用するためには、どのような条件で加工・加硫すれば、目的とする性能を発揮できるのかを確認することが重要です。RPAは、ゴムの加工・加硫中の性質の変化を測定し、タンパク質フリー天然ゴムに適した加工・加硫条件を検討するための重要な分析装置です。
ユーザー研修の様子①
ユーザー研修の様子②
ゴム加工分析装置(Rubber Process Analyzer:RPA)