キックオフシンポジウムの開催
2023年3月6日及び7日の2日間、ハノイ工科大学(HUST)において、天然ゴムの脱タンパク質化とグローバル炭素プロセスの革新に焦点を当てた本プロジェクトのキックオフシンポジウムが開催されました。JICAとJSTの支援を受け、シンポジウムには長岡技術科学大学(NUT)、HUST、日本のゴムメーカーの研究者が一堂に集まり、環境に優しい天然ゴムに関する展望や成果を共有しました。2日目は同国のゴム産業についての見識を深めるため、ベトナムのゴム工場見学ツアーを実施しました。
シンポジウムでは、HUSTのプロジェクトマネージャーであるファン・チュン・ニア准教授が、天然ゴムの産業応用というプロジェクトの成果を達成するため、研究グループ間の協力が重要と今後の協力関係に期待を表明しました。
また、日本側研究代表者の山口隆教授は、本プロジェクトがフェーズI(天然ゴムを用いる炭素循環システムの構築プロジェクト:2011-2016)から継続されていることに加え、ベトナムにおける合成ゴムから天然ゴムへの置き換えを支援していることを強調しました。
JICAは、ベトナム政府および実施機関と積極的に協力し、ベトナムが天然ゴムを含む世界有数の炭素プロセスを確立できるよう支援していきます。
キックオフシンポジウムでの集合写真
キックオフシンポジウムの様子
長岡技術科学大学プロジェクトダイレクター山口隆司教授(前列真ん中)
ハノイ工科大学プロジェクトマネージャーPhan Trung Nghia准教授によるプレゼンテーション