【ベトナム】遠隔医療を活用した医療人材能力向上体制強化プロジェクト:第1回合同調整委員会および遠隔医療セミナーを開催
2026年3月5日(木)、ベトナム・ハノイにおいて、技術協力プロジェクト「遠隔技術を活用した医療人材能力向上体制強化プロジェクト」の第1回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:JCC)および遠隔医療ハイブリッドセミナーが開催されました。本会合には、ベトナム保健省、地方保健当局、国内の主要医療機関などから約40名が現地参加し、プロジェクトの進捗や今後の活動計画について意見交換が行われました。
本プロジェクトは、遠隔技術を活用した医療人材の能力向上体制の強化を通じて、地方部における医療サービスの質の向上を図ることを目的として実施されています。特に、医師間(Doctor-to-Doctor:D-to-D)の遠隔医療の制度設計や運営体制の構築を進めるとともに、ラオカイ省において遠隔医療のパイロット事業を実施する予定です。
合同調整委員会では、2025年の活動成果および2026年の活動計画について報告・協議が行われました。また、プロジェクト開始後の状況変化を踏まえたプロジェクトデザインの見直しや成果指標についても意見交換が行われ、今後の事業実施に向けた方向性が確認されました。
午後には、日越間における遠隔医療分野の知見共有を目的としたハイブリッドセミナーが開催されました。日本側からは、横浜市立大学附属病院の高木俊介医師より「ベトナムにおける遠隔ICU構築パイロット事業」について紹介が行われた他、一般財団法人海外通信・放送コンサルティング協力(JTEC)の市川栄一郎氏およびエルピクセル株式会社の柴谷喜隆氏より、「ベトナムにおける画像診断支援AIシステムの実証実験」について講演が行われました。ベトナム側からは、ハノイ医科大学病院のグエン・ラン・ヒウ院長より、同病院における遠隔医療の取り組みの紹介がありました。これらの発表を通じて、日本とベトナムの遠隔医療・デジタルヘルス分野における取組や今後の協力の可能性について理解を深める機会となりました。
JICAは、本プロジェクトを通じてベトナムにおける遠隔医療の制度整備および医療人材の能力強化を支援するとともに、都市部と地方部の医療格差の縮小に向けた取組を引き続き支援していきます。
カウンターパートである保健省やセミナー講師、他関係機関との集合写真
開会挨拶を行う保健省医療サービス管理局のハー・アイン・ドゥック局長
田中豪人プロジェクチーフアドバイザーより昨年の活動報告
ハノイ医科大学病院のグエン・ラン・ヒウ院長による同病院における遠隔医療の取り組みの紹介
セミナーには、遠隔医療関連事業を行う他ドナーや日本やベトナムの民間企業の参加もありました。