サイバーセキュリティ成熟度評価(CMM)最終報告書の完成と調査結果報告会の実施
2025年2月、「モンゴル国におけるサイバーセキュリティ成熟度評価(CMM)」の最終報告書が完成しました。この報告書は、2024年10月に英国オックスフォード大学の調査団がモンゴルを訪問し、政府機関、民間企業、学術機関、国際機関など100以上の関係者に対してインタビュー形式の現地調査を実施した成果に基づくものです。
CMM調査に関するこれまでの活動は以下記事を参照ください。
2024年10月現地調査:
https://www.jica.go.jp/oda/project/202108469/news/1561961_51519.html
2025年1月報告書レビュー:
https://www.jica.go.jp/oda/project/202108469/news/20250131.html
2025年2月19日、当プロジェクトは、デジタル開発・イノベーション・通信省(MDDIC)および英国オックスフォード大学のグローバル・サイバーセキュリティ・キャパシティ・センター(GCSCC)と共同で、調査結果報告会を実施しました。完成した報告書についてGCSCCの調査員に解説いただきました。
GCSCCより、CMM報告書に基づく評価結果と、国家レベルのサイバーセキュリティの現状と今後の強化方策について解説が行われました。報告書にはモンゴル国のサイバーセキュリティの現状と課題、今後推奨される活動が記載されています。モンゴルは国家サイバーセキュリティ戦略(NCS)を2022年に策定し、CSIRTの設立や法整備を進めていますが、実施の遅れや予算不足、人材不足が課題となっています。特に、政府機関や重要インフラのセキュリティ対策の強化、教育・研修プログラムの充実、国際協力の拡大が推奨されています。
また、官民の関係者を交えたパネルディスカッションでは、モンゴル国内の政策立案者や学識経験者が、今後の取り組みについて活発な意見交換を行いました。
報告会には300名超が参加し、ライブ配信やTVニュースに取り上げられる等、モンゴルにおけるサイバーセキュリティの注目度の高さがうかがえました。
JICA宮城所長による開会挨拶
オックスフォード大学調査員による解説_01
オックスフォード大学調査員による解説_02
パネルディスカッション
会場の様子