起業とビジネス、リーダーシップ及びネットワークの強化を通じた女性の経済的エンパワメント促進プロジェクト

スリランカは、国内紛争（1983年～2009年）の終結後着実に経済成長を遂げてきましたが、2020年以降新型コロナウイルス感染症の流行や経済危機等により、経済状況が悪化しています。同国の女性は農業や観光業、サービス業などにおいて不安定な仕事に従事しており、これらの仕事の多くは低賃金で、労働条件や環境も劣悪です。この背景として、ジェンダーに基づく社会規範や性役割分業によって、女性の労働や経済機会へのアクセスや、世帯や地域における意思決定権が限られていることが課題として挙げれられています。

本事業は、アンパラ県とモナラガラ県において、起業とビジネス、リーダーシップ及びネットワークの強化を通じた女性の経済的エンパワメントのパイロット活動の実施及びモデルの構築、並びに女性省の実施能力強化を行います。

（１）上位目標：起業とビジネス、リーダーシップ及びネットワークの強化を通じた女性の経済的エンパワメント促進モデルが事業対象県以外でも採用される。
（２）プロジェクト目標：起業とビジネス、リーダーシップ及びネットワークの強化を通じた女性の経済的エンパワメント促進モデルが制度化される。
（３）成果:
成果1：対象県における女性の起業とビジネスの振興に向けたリソースが整理される。
成果2：パイロット活動を通じて、女性の起業とビジネス、リーダーシップ及びネットワークの強化に向けた経験や結果が検証される。
成果3：パイロット活動の実施を通じて、起業とビジネス、リーダーシップ及びネットワークの強化を通じた女性の経済的エンパワメント促進モデルが構築される。
成果4：女性の経済的エンパワメント促進モデルの実施に向けた女性局の能力と体制が強化される。