カトマンズ盆地都市交通システムマスタープランプロジェクト

3郡から構成されるカトマンズ盆地は、ネパールの政治・経済・社会の最大の中心地でであり、人口も増え続けています。また、カトマンズ盆地北東部において新都市開発を計画していることから、首都圏中心部と東部間の交通量の増加も見込まれています。しかし、カトマンズ盆地は5世紀から続く古都であることや盆地の高低差により地理的な制約が大きいことから道路網の拡充が容易でありません。現状、公共交通機関は民間業者主体のバス輸送のみであり、路線の重複などの問題から交通需要を十分に吸収できず、同地域の交通渋滞は悪化の一途を辿っており、計画的な整備を含む都市交通全体の改善の必要性が高まっています。

本事業は、カトマンズ盆地における、新たな都市交通マスタープランの策定、優先度の高いマストランジットのモード及び路線の特定、マスタープラン実現に向けた関係者間の調整メカニズムの構築の各支援を通じて、マスタープランに基づく各事業の実施を促進します。これをもって持続性のある経済成長及び交通渋滞や大気汚染等の環境負荷軽減を目指します。

【上位目標】
本事業で策定された都市交通マスタープランに基づく各事業の実施を通じて、持続的な経済成長及び交通渋滞や大気汚染等の環境負荷低減が促進される。

【成果】
成果１
カトマンズ盆地における新たな包括的かつ持続可能な都市交通マスタープランがネパール側で承認されることを前提に策定される。
成果２
優先度の高い大量輸送機関のモード及び路線がプレフィージビリティスタディを通じて特定される。
成果３
包括的な都市交通の計画・運営・管理およびマスタープランの実現に向けた関係者間の適切な調整メカニズムが構築される。