5. 第1回母子手帳開発ワークショップ開催
カウンターパートである保健省主導で母子手帳開発チームを結成し、初回のワークショップを開催しました。保健行政官、医師、看護師、助産師、心理士、データアナリスト等からなるチームです。この初回のワークショップでは、母子手帳のサイズやページ数といった枠組みと、内容について議論されました。枠組みは、JICAの専門員から各国の事例などを加味した情報提供があったのち、妊産婦への聞き取りの結果や医療従事者の意見にも配慮して決定しました。母子手帳に含める項目については、ジョージアの母子保健関連の法令や戦略、統計資料、母子保健分野で国連機関等から発行されている既存の資料を用い、現状分析で得た情報などを加味し、決定しました。各分野の第一線で活躍する医療職専門家が、組織や職能を超えて他職種と意見交換をしながら何かを作成する作業は、参加者にとって新鮮な機会となりました。今後も、歯科や社会福祉の専門職などに協力を仰ぎ、ジョージア版母子手帳が母子のニーズに合うものとなるように開発を進めていきます。
ジョージアの専門家による母子手帳開発ワークショップ
(左)意見を貼る新生児科医、 (中央)グループワーク中の小児科チーム、(右)産科医と助産師が話し合う産科チーム