20. ジョージアで“安心して出産を迎えるために”ワークショップを開催
ジョージアでは、帝王切開による出産の割合が約43%(2024年)と、WHO(世界保健機関)が推奨する水準(10~15%)を大きく上回っています。帝王切開は、母子の命や健康を守るために必要不可欠な医療であり、多くの妊婦さんが医療的な必要性から帝王切開で出産しています。一方で、ジョージア政府は、医学的必要性が低い帝王切開を減らし、妊婦さんが十分な情報を得たうえで、自分に合った出産を選択できる環境づくりを進めています。
こうした状況を受け、2026年1月下旬、妊娠・出産を考える女性やそのパートナーを対象に、「よりよい妊娠・出産への第一歩」をテーマとした啓発ワークショップがジョージア西部アジャラ自治共和国のバトゥミ市で開催されました。会場は産科病院だけでなく、保健省、市役所、国立大学など、一般市民が参加しやすい場所で実施されました。
この活動を企画したのは、2024年度にJICAの課題別研修「母子継続ケアとUHC」に参加した保健省及びアジャラ公衆衛生局の職員2名です。日本で学んだ経験をもとに作成したアクションプランが、JICAジョージア支所のフォローアップ支援を受けて実現しました。
ワークショップでは、妊娠・出産に関する正しい知識をわかりやすく伝えるため、ビデオ教材なども作成・活用されました。また、JICA母子保健プロジェクトもコラボレーション参加し、母子手帳の紹介を実施。母子手帳が、妊婦さん自身が自分の体や赤ちゃんの状態を知り、医療者とコミュニケーションを取るための大切なツールであることを紹介しました。
今回作成されたビデオ教材は、今後、産前健診を行う医療施設での「両親学級」などでも活用される予定です。
産科病院における両親学級でのワークショップ。左から保健省本省のEkunaさん、産婦人科医Marikaさん、アジャラ公衆衛生局のMariamさん。
帝王切開に関する正しい情報を伝えるための啓発ビデオ。バトゥミ市役所にて。
Batumi Shota Rustaveli国立大学での、大学生を対象としたワークショップ。帝王切開についてあまり理解していなかったといった意見が聞かれた。
日本で策定されたミニアクションプランの実現。Informed Beginnings: Empowering Mothers for a Healthy Start Workshopの啓発ポスターと母子手帳