7省における5歳未満児を対象としたB型肝炎疫学調査の検体採取が完了
JICAがベトナム保健省とともに実施している「ウイルス性肝炎予防対策強化プロジェクト(VHEP)」では、ベトナムにおけるB型肝炎対策の効果を科学的に評価するため、全国7省・市において5歳未満児を対象としたB型肝炎ウイルス(HBsAg)有病率に関する疫学調査を進めています。本調査は、ベトナム保健省疾病予防局(VADP)、国立衛生疫学研究所(NIHE)、各省保健局・疾病管理センター(CDC)などとの協力のもと実施されています。
2026年7月、対象となる7省・市(ソンラ省、バクニン省、クアンガイ省、ラムドン省、ホーチミン市、アンザン省、クアンチ省)における血液検体の採取がすべて完了しました。調査では、約3,000名の5歳未満児から血液検体を採取するとともに、保護者への聞き取り調査を通じて、出生時のB型肝炎ワクチン接種状況や母子感染予防に関する情報なども収集しました。これらのデータは、ベトナムにおけるB型肝炎対策の成果と今後の課題を把握するための重要な基礎情報となります。
今後は、各省で採取された血液検体および調査票をNIHEに集約し、HBsAg検査をはじめとする詳細な分析が実施される予定です。分析結果は2026年中に取りまとめられ、ベトナム政府が今後策定・実施する肝炎対策や、2030年までのウイルス性肝炎排除に向けた政策立案のための重要なエビデンスとして活用されることが期待されています。
JICAは今後もベトナム保健省と緊密に連携し、科学的根拠に基づく政策立案支援や母子感染予防、サーベイランス体制の強化を通じて、ベトナムにおけるウイルス性肝炎対策の推進に貢献していきます。
Son La省
Quang Ngai省
Quang Tri省
Lam Dong省
Bac Ninh省
Ho Chi Minh市
An Giang省