オルタナティブ教育推進プロジェクト フェーズ3
Advancing Quality Alternative Learning Project Phase 3
実施中案件
- 国名
- パキスタン
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 教育
- 協力期間
- 2025年10月~2031年3月
プロジェクト紹介
パキスタンでは、社会・文化的要因(家族の教育に係る価値観)及び経済的要因(家庭の生計状態)等により教育の普及が課題となっており、2,537万人の不就学児童を抱えています(2024)。15歳以上の識字率が非常に低く、男女格差も大きい状況です。パキスタン政府は、2024年5月に「教育の緊急事態」を宣言し、不就学児童の削減に取り組んでいます。しかし、憲法が掲げる無償の義務教育(5~16歳)の提供は未だ実現されておらず、初等教育へのアクセス改善に加え、中等教育段階における教育機会の拡充が喫緊の課題となっています。
パキスタン政府はJICAの協力を通じて、ノンフォーマル教育(NFE)と速習型学習プログラム(Accelerated Learning Programme: ALP)の開発・普及を推進してきました。NFEモデルは、地理的な要因に左右されず、公教育と比較して安価であることから、社会・文化及び経済的背景により教育の機会を奪われている子どもや若者、特に女子に対し、学習機会を提供するための有効なアプローチといえます。また、ALPの卒業生は公教育と同等の卒業資格を得られるため、より高次の教育課程へ進学することが可能となります。NFEは公教育の機会を享受できない子どもや成人に対するオルタナティブ(代替的)なアプローチとして位置づけられ、不就学児童数が多いパキスタンにおいて、多様な学習機会を提供する手段として広く浸透しつつあります。
一方で、これまでJICAが支援してきた前期中等教育レベル(6~8年生、職業訓練の要素含む)のALP修了者が学びを継続するために、中期中等教育レベル(9~10年生)向けの教育機会の更なる拡充が新たな課題となっています。このため、本事業では、中期中等教育レベルのALPを開発し、これまで支援してきた前期中等レベルのALPおよび統合型識字・技術訓練プログラムを学習者のニーズに沿って提供することで、教育機会のさらなる拡充を支援するものです。
【上位目標】
多様な学習機会の提供により、人的資本の開発が進む。
【プロジェクト目標】
不就学児童及び識字能力の低い若者・成人に対し、義務教育と生涯学習の代替的な選択肢を提供する取組を促進するための政府の能力が強化される。
【成果】
成果1:多様な学習方法の実施を促進する効果的なガバナンス及びマネジメント体制が整う。
成果2:前期中等教育・職業訓練速習型学習プログラムが遠隔学習、ICT 統合アプローチ、ハイブリッド方式等の様々な提供方法を通じて効果的に提供される。
成果3:中期中等教育・職業訓練速習型学習プログラムが開発及び検証され、広域での普及に向け改善される。
成果4:統合型識字・技術訓練プログラムが改善され、パキスタンにおける識字能力の低い若者及び成人の基礎的な学習を保障するために普及する。
協力地域地図

