ヒマーチャル・プラデシュ州作物多様化推進事業

Himachal Pradesh Crop Diversification Promotion Project

国名
インド
事業
有償資金協力
課題
農業開発/農村開発
借款契約(L/A)調印
2011年2月~
借款契約額
50.01億円

プロジェクト紹介

インドの首都デリーから北350キロメートルほどに位置するヒマーチャル・プラデシュ州は、ヒマラヤ山麓に広がる山岳農村地帯で、デリーへの生鮮野菜や果物などの供給地としての役割が期待されています。しかし灌漑施設が普及していないため、自給的な穀物生産しかされておらず、またデリーへ出荷するための道路整備も必要です。この協力では、小規模灌漑施設やアクセス農道などの生産基盤を整備するとともに、農家に対する技術指導などを行い、換金性の高い野菜類への作物の多様化を支援します。これにより同地域の農民の所得向上に寄与します。

協力地域地図

ヒマーチャル・プラデシュ州作物多様化推進事業の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ヒマーチャル・プラデシュ州の典型的な田園風景。ヒマラヤ山麓に位置するヒマーチャル・プラデシュ州は傾斜地が多いため、写真のように山に囲まれた段々畑が多く見られる。 

  • プロジェクト対象地の様子。雨期には簡易水路により灌漑し、自給用の穀物栽培が行われているが、乾期には取水できず耕作不能となる。本事業により、通年耕作及び換金性の高い野菜の栽培が可能となる。 

  • プロジェクト対象地の水源となる渓流。本事業の対象地区の多くは、写真のような小規模河川から取水する。 

  • 灌漑施設の一例(チェックダム)。渓流の流れを一旦せき止め、ポンプで水を農地まで引き揚げ、灌漑を行っている事例。 

  • 野菜(カリフラワー)のピクルスを作る女性たち。女性自助グループの活動の一例。余剰作物を用いた加工品の販売が、女性たちの貴重な収入源となっているため、本事業でも同様の支援を行う。 

  • 農業局主催の野菜コンテスト。作物多様化(野菜栽培)促進の目的で、毎年州内各地で野菜コンテストが行われている。大きさ・美しさが競われ、上位入賞者には賞金も出る。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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