山岳地域・貧困緩和環境保全事業（2）

ペルーでは、人口増加に伴い、耕地拡大のための森林伐採が土壌流出や水資源枯渇を招き、その結果、農業生産性の低下を引き起こす悪循環が発生していました。特に、山岳地域には孤立した小集落が散在し、傾斜地では伝統的・粗放的な農牧業が営まれていますが、農業生産性が低いことから貧困の問題を抱えていました。この問題に対応すべく、山岳地域における土壌・森林・水資源の保全と農業生産性の向上にするため、山岳地域の150の小流域において、土壌保全、灌漑、植林などへの投資や農民組織の強化への支援を行いました。本事業は、世界銀行との協調融資を通じ、1997年にフェーズ1、1999年にフェーズ2を実施しました。