2011年8月15日、JICAはパキスタン政府との間で「ポリオ撲滅事業」として49億9,300万円を限度とする円借款貸付契約に調印。署名後の文書を交換するJICA南アジア部の中原正孝部長(右)と、パキスタン経済・統計省経済局のハッサン・ナワーズ・タラール次官補(左)。
2011年8月18日、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団 ‐JICA間の業務協力協定及びパキスタン「ポリオ撲滅事業」にかかる債務承継契約の署名式(東京とシアトルをTV会議システムで繋いで実施)を開催。
2011年8月18日に開催されたビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団 ‐JICAの業務協力協定及びパキスタン「ポリオ撲滅事業」にかかる債務承継契約の署名式において、署名を行うビル・ゲイツ共同議長(左)と緒方前理事長(右)。
2011年8月26日JICA事務所の立ち会いのもと行われたパキスタン政府・WHO(世界保健機構)の調達契約署名式を開催。本案件は、パキスタン政府のみならず世界銀行、ユニセフ、及びWHO等の多種多様な開発パートナーとの緊密な連携の下で実施されている。本案件が支援するポリオ・キャンペーン実施は、WHOを通じて行われている。
我が国は、円借款事業実施以前から、パキスタンにおけるポリオ対策として、定期予防接種拡大を目標とする技術協力プロジェクト「EPI/ポリオ対策プロジェクト」(2006年〜2011年)、及びユニセフ連携による無償資金協力「ポリオ撲滅計画」(1996〜2011年度)など、一貫してポリオ撲滅に向けたパキスタン政府の取り組みを支援してきた。本円借款事業は、こうしたこれまでの協力を一層強化し、パキスタン政府のポリオ撲滅に向けた活動を強く後押しするものとして位置付けられている。写真(左)は、ポリオ・ワクチンを接種する小林専門家(「EPI/ポリオ対策プロジェクト」)
パキスタン政府宗教省、JICA及びユニセフの共催で実施された宗教指導者を対象とした啓発セミナーの様子。宗教上の理由等でワクチン接種拒否等が起きているパキスタンにおいて、コミュニティで影響力を持つ宗教指導者を通じ、ワクチン接種に対する正しい知識を住民に伝えワクチン接種を促すことは、効果的なキャンペーン活動を展開する上で重要となっている。JICAは、円借款によるワクチン調達、キャンペーン実施支援のみならず、本セミナーの共催など様々なツールを用いて、パキスタンのポリオ対策を支援している。
パキスタン政府宗教省、JICA及びユニセフの共催で実施された宗教指導者を対象とした啓発セミナーの様子。
ポリオワクチンを子どもに投与する様子
ヘルスワーカーの持ち物。ワクチン、フィンガーマーカー、チョーク。
クーラーボックスの中身。保冷剤、ポリオワクチン。