アヌラダプラ県北部上水道整備事業フェーズ1

Anuradhapura North Water Supply Project Phase 1

国名
スリランカ
事業
有償資金協力
課題
水資源・防災
借款契約(L/A)調印
2013年3月
借款契約額
51.66億円

プロジェクト紹介

スリランカの北中部州のアヌラダプラ県北部では、住民の多くは地下水を利用していますが、国の水質基準を上回る有害な高濃度フッ素が検出されており、健康被害が大きな問題となっています。そのため地下水源から表流水源への切り替えが求められています。この協力では、同地域においてマハカナダラワ貯水池を水源とする上水道施設の整備を支援します。これにより、安全かつ飲用可能な水の供給を図り、対象地域の保健衛生水準の改善に寄与します。また、人口密度が低いために水道管を敷設していない遠隔地へも給水を実施することを予定しています。

協力地域地図

アヌラダプラ県北部上水道整備事業フェーズ1の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • アヌラダプラ県北部では上水道施設が整備されていないため、住民は浅井戸や深井戸より飲料水、料理水、洗濯水などの生活用水を得ている。井戸水として使用される地下水は高濃度のフッ素に汚染されている。 

  • 事業対象地域の住民はフッ素を多く含んだ地下水の使用によって歯牙フッ素症を発症しており、歯のエナメル質に褐色の斑点や染みが生じている。アヌラダプラ県のCFI(地域における歯牙フッ素症の重症度を示した数値)は許容値の2倍以上に達している。 

  • 歯牙フッ素症の症状が重篤化すると色素沈着に加え、歯の噛みあわせ面がすり減る。また水質の悪い地下水の使用により地域に多く発生している慢性腎臓病患者の症状がより悪化することが京都大学環境衛生学研究室とペラデニア大学の共同研究により認められている。 

  • 井戸が未整備の地域では給水車による貯水タンクへの給水が行われ、その水を生活用水として使用している。 

  • 自宅に専用の井戸が無い家庭では水瓶やバケツを持ち運んで居住地区に設置された公共の浅井戸もしくは深井戸より水汲みを行い、各家庭に持ち帰る。上水道が整備されると女性の水汲み労働の軽減につながる。 

  • 生活用水として使用する水の不足により、住民は近隣に雨水貯水タンクを設置している。雨水貯水タンクに雨どいの水を貯め、生活用水として使用しているが、不衛生な環境であり、安全な水へのアクセスが必要となっている。 

関連情報

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