2018年7月の活動ダイジェスト

2018年7月31日

ブータンどんな国-龍王編

ブータン国旗には龍(ブータン現地語ゾンカ語でDrukドゥルックと呼ぶ)が描かれてます。『ブータン』はゾンカ語でDrukyul(ドゥルックユル)と言い、『雷龍の地』を意味します。Drukyulに暮らす国民は『龍の民』、Drukpa(ドゥルッパ)と言います。そして、ブータン国王は『龍王』、Druk Gyalpo(ドゥルック ギャルポ)と呼ばれています。今の龍王であられる第5代国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下が、東日本大震災後の2011年11月に国賓として訪日し、震災で亡くなった方々へのお祈りと被災地のお見舞いをしてくださいました。福島県の小学校を訪問した国王陛下は、小学生へ次のような龍の話を述べられました。

『龍は経験や体験を食べて大きくなります。龍は一人一人の中にいます。龍は年を重ねるごとに強くなります。だから、私たちは自分の中にいる龍を大切にしないといけないのですよ。』
と、国王陛下は被災地の子供達を勇気づけてくださいました。本プロジェクトも、龍の民と一緒に経験を積み重ねながら地震災害に負けない龍の地づくりをしつつ、日本とブータンの絆を強めています。

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ブータンの国旗

JICA課題別研修帰国研修員のアクションプラン報告会

2018年7月、日本で開催されたJICA課題別研修『建築防災』に参加した内務文化省文化局(DOC)のイシ上級建築士がブータンに帰国しました。本研修の目的は、日本の建築基準、地震災害の歴史と基準の変遷、実際に使われている免震や耐震化技術、他国の建物被災事例などを学び、ブータンの建築基準・防災政策等の改善に活かすことです。帰国後、彼は研修成果をまとめ、自身が行う具体的な行動計画(アクションプラン)を、職場の同僚や他機関の防災関係者18名の前で発表しました。イシのアクションプランは本プロジェクト終了後の2023年までを想定しており、プロジェクト成果を地域の人々へ届ける活動を強調しています。

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DOCで日本の建築基準を報告する帰国研修員

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アクションプラン発表