Mongolian Standard改定に向けた協議会が開催されました

2023年4月28日

モンゴルには医師や看護師が実施する手技・技術マニュアル「Mongolian Standard」があり、医療職はこのMongolian Standardに則って技術を提供することが推奨されています。しかしながら、Mongolian Standardは2008年に作成された後、改定が成されていませんでした。そこで、現場の医療レベルとの齟齬を解消することを目的に、2022年4月14日保健省からMongolian Standard改定に関する大臣令A/221が発令されました。この大臣令に伴い、看護分野では菅原専門家がアドバイザーとして参画し、ワーキンググループメンバーと共に改定に向けたミーティングを重ねてきました。

今回は、保健省の看護サービス担当官Ts.Khandarmaa氏が新たに着任されたことを機に、看護分野の進捗についての協議会が開催されました。会場には保健省医療ケアサービス局長代理であるM.Oyunchimeg氏を始め、保健省の専門官や医師分野の専門委員の代表者、看護大学の関係者並びにワーキンググループメンバー、併せて40名程度が集い、修正点の確認などが活発に議論されました。

保健省医療ケアサービス局長代理であるM.Oyunchimeg氏の挨拶では、モンゴルにおける看護ケアの充実が急務であること、また、その拠り所としてMongolian Standardの改定は非常に重要な意味を持つと激励を受け、ワーキングメンバーはその役割の重大さに改めてその士気を高めていました。

医療行為が複雑になってきているモンゴルにおいて、このMongolian Standard改定は「質の担保された医療の提供」という、医療者のみならず国民の願いに大きく貢献できる方略と考えており、プロジェクトでは引き続きこの活動を支えていきたいと思っています。

看護分野専門家 菅原千賀子

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挨拶をする保健省医療ケアサービス局長代理M.Oyunchimeg氏

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協議会開催の趣旨を共有する保健省看護サービス担当官Ts.Khandarmaa氏

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これまでの進捗について説明するWGメンバーの様子

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PJ活動について説明する菅原と参加者たち