コンゴ民主共和国でのコウモリのウイルス保有調査

2022年7月25日

コンゴ民主共和国(以下、「コンゴ民」)では最大致死率90%とされるエボラ出血熱が度々発生しています。その病因となるエボラウイルスの自然宿主はコウモリであると考えられています。そのためプロジェクトではコウモリを対象としたウイルスの保有調査を実施することを決め、2021年10月にコンゴ・セントラル州でコウモリの生息調査を行いました。

これに続き、2022年6月にはプロジェクトのチーフ・アドバイザーである北海道大学の髙田教授、梶原助教がコンゴ民を来訪し、コンゴ・セントラル州にてコウモリ捕獲が行われました。捕獲には、現在キンシャサ駐在中の多賀在外研究員、コンゴ民側からは北海道大学で博士課程を取得した中央獣医学研究所(LABOVET)の職員2名、環境省職員1名、その他ザンビアでのコウモリ捕獲経験が豊富なザンビア大学のカウンターパートも1名参加しました。

ザンビアと共同で実施されている当プロジェクトですが、コンゴ民でのコウモリ捕獲は今回が初めてです。当初はコウモリが捕獲できるか不明だったものの、これまでのザンビアでの経験を活かし、8種以上のコウモリ70頭分の検体採取に成功しました。捕獲したコウモリはザンビアでは見られない種が多く、これらの検体は、北海道大学がリモート支援しながら、多賀在外研究員が中心となり、カウンターパートと共に解析を実施する予定です。

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】