16.育種を加速し、次世代に備えよ!(CIATコロンビアから有望系統を導入)

2016年5月20日

おコメなら、ベトナムでは北部の紅河デルタでも年2回、南部のメコンデルタなら2年で7回作付け出来ます。が、キャッサバは年1回が関の山です。そうしますと、一から始めていたのでは、育種に膨大な時間がかかります。そこで、開発済みの有望系統を現地に導入して育種を加速させなければいけません。今般、55種類の有望系統が、試験管培養苗の状態で、CIAT本部のあるコロンビアからAGIに運ばれました。これらは、組織培養室で成長させた後、徐々にポットや圃場に移し替え、種を保存した上で、各種適応性試験を施し、早期生育や病虫害耐性などの有用形質の選抜に供されます。

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AGIの組織培養室で育てられる有望系統苗

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試験管の中の苗

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培養室からポットに移し替えられた苗

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左右の株の葉っぱの形の違いに注目。様々な形質の苗が育てられる