20.4,000倍への挑戦!その3(AGIで水耕栽培試験始まる)

2016年6月1日

福島では、「土」はいまだに深刻な問題です。こうした土壌汚染の問題を解決するのに、ICT(情報通信技術)を駆使した「植物工場(写真1)」や、ハイポニカで採用される「水耕栽培」という手があります。植物にとって不可欠とも思える「土」をなくしてしまう逆転の発想です。で、その道の達人によると、「そもそも植物にとって土は、根の成長を物理的に妨げる邪魔者でしかなく、一番良いのは、太古の昔そのまま水中で根を揺らしていることだ」というから驚きです。しかし、更に驚かされるのは、「土」という物理的抵抗がなくなると、トマトなどの植物は「無限に成長できる」ことです。事実、北海道恵庭市えこりん村の水耕栽培トマトは、たった一粒の普通のタネが、ほぼ無制限に茎を伸ばし、1万7千個もの実を実らせました(写真2)。というわけで、種苗管理チームによる水耕栽培実験が、いよいよ始まります!

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写真1:「みらい」社が震災後宮城県で展開する植物工場©GE Report

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写真2:北海道恵庭市えこりん村の水耕栽培巨大トマトの木©えこりん村

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水耕栽培室の準備中

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苗を支持板で支えて栽培液に浸す

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栽培液に浸された苗