25.カンボジア・バッタンバン大学にて第1回カントリー合同調整委員会開催

2016年7月6日

2012年に34名、2013年に16名。何の数字か分かるでしょうか?実は、カンボジアで最も地雷汚染が激しかったバッタンバン州で、地雷で亡くなられた方の数です。バッタンバンは長年、地雷による死者数がカンボジア最大でしたが、2013年にその数は収束し始めます。言うまでもなく、地雷撤去が最も優先的に実施されてきたからであり、現在の人口増はその恩恵なのです。裏を返せば、この地はこれまで開発による疲弊を免れてきたのであり、現在の生産性の高さはそのことと表裏一体と言えるでしょう。いずれにせよ、同地は目下、カンボジア第2の都市として急成長の途上にあります。ある意味、われわれは、首都プノンペンと地方都市との格差ばかりでなく、急激な変化にさらされるバッタンバン州内部の格差にも目を配りつつ、その発展が地に足をつけたものになるよう見守る必要がありそうです。

【画像】カンボジア教育省ピサルソク次官(中央着席)を囲む、カンボジア第1回カントリー合同調整委員会参加者一同

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左から:バイオアグリカンボジア社亀田社長(後列)、カンボジア事務所・岡村所員(前列)、在カンボジア日本大使館・藤本書記官(後列)、JICAカンボジア事務所・チェアン女史(前列)、バッタンバン大学エムトティム学長、カンボジア教育省ピサルソク次官、九州大学高須教授