2016年8月11日
大学の先生方は、いずれもお忙しく、海外に一週間以上も出かけられるのは、ゴールデンウィークかお盆の時くらいしかありません。そこでお盆休みを利用して、病理対策チーム(東京農業大学の夏秋副学長およびキム助教、東京大学宇垣教授と鵜家研究員)による遠征調査が行われました。前半はカンボジア東部のラタナキリ州。今年初めにアジアで初めてキャッサバのウイルス病発生が報告された場所です。カンボジア農業総局の絶大な支援のおかげもあり、病状を示す試料や媒介虫のコナジラミ(写真1))の採集に成功し、その後の同定とウイルス検出に回すことができました。後半は西部のパイリン地区で、目的のてんぐ巣病発生地域には安全上の理由で立ち入れませんでしたが、病害標本の入手には成功しました。