56.大学発「勝利の方程式」(ノンラム大学生のプロジェクト参加)

2016年10月12日

「行政機関ではなく大学が普及を推進する」と言うと奇異に聞こえるかもしれませんが、実はこれ、先のベトナム農業大学でのSATREPS(北部中山間地域に適応した作物品種開発プロジェクト)を成功に導いた勝利の方程式です。普通、SATREPSのカウンターパートになる研究機関や大学職員は、本来業務や講義ノルマで満足にプロジェクトに参画できません。一方、大学の学生、特に大学院生の仕事は研究です。ですから、修士や博士課程の論文テーマを、事業で扱う新技術や育種素材の実証試験にリンクさせれば、高いモチベーションをもって活動を展開してくれますし、単位取得を可能にすれば学部生の参画も可能になります。その上で、農業系大学の強みは、何といっても、地方行政機構の同窓ネットワークにあります。農業担当官や植物防疫官の多くはベトナム農大やノンラム大の出身であり、その母校愛が強力なモチベーションを発揮するのです。というわけでノンラム大発の勝利の方程式を使い、ICT農業モニタリングの試みが始まりました。

【画像】ICT農業モニタリング実証試験に取り組む8人のノンラム大学生(前列)

【画像】

アグリバディ社のオペレーティング・マネージャー(右端)からアプリケーションの使い方を学ぶノンラム大学生

【画像】

ドンナイ省の農家にICT農業モニタリングのアプリケーションの使い方を教えるノンラム大学生

【画像】

ドンナイ省の農家にICT農業モニタリングのアプリケーションの使い方を教えるノンラム大学生

【画像】

ドンナイ省の農家にICT農業モニタリングのアプリケーションの使い方を教えるノンラム大学生

【画像】

記念すべき農家圃場情報のアップロード第1号!