62.あなたはミシュラン?それともアゴダ?(普及チーム、ドンナイ省の農家調査)

2016年11月2日

レストランガイドのミシュランといえば、「その星を一つ得れば店の売上は3割上がる」と言われる食通のバイブルです。しかし時代は変わりつつあります。お店を選ぶのに、プロのご託宣より、自分と同じ庶民感覚の「口コミ」に親しみと信頼が寄せられつつあります。時代はミシュランからアゴダ方式に転じているのかもしれません。それはまた、農家が、専門家の学術的知識より、同じ農家の口コミに親しみを抱くのと同じかもしれません。営農技術や市況なら同じ地域の口コミの方がより身近でもあります。ICTモニタリングを展開するアグリバディ・システムは、この「口コミの共有」には最適でしょう。ただ、病虫害診断などにおいてはプロの存在価値が依然あります。そこで今後の課題は、専門家の知見を、どうやって農家のニーズとつなぐかにあります。そのための基礎データを集める調査が、普及チームによって開始されました。

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左から:九州大学馬場研究員、ノンラム大学ニエン博士(普及チーム・カントリー・リーダー)、調査隊スタッフ、農家、調査隊スタッフ、名古屋大学伊藤先生(普及チーム総合リーダー)、九州大学野村先生

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ニエン博士(中央)率いるノンラム大学の農家調査隊

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ドンナイ省のキャッサバ農家にインタビュー中の調査隊

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ドンナイ省のキャッサバ農家にインタビュー中の調査隊

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インタビューはアグロフォレストリー圃場の真っ只中でも行われます

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リスク分散のために栽培される果樹(ジャックフルーツ)

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リスク分散の一環として、ここ数年、カシューナッツ園の中でキャッサバを育てる農家も増えています