67.キャッサバあってのオノマトペ(JICAタイ事務所との意見交換)

2016年11月22日

世界で一番キャッサバのことを知らない日本人こそが、実は誰よりキャッサバを必要とし、それなしではいられない、と言ったらどうでしょう?その秘密は「でん粉」にあります。キャッサバでん粉は、トウモロコシやジャガイモ、コメ、小麦など、他の穀物のでん粉と少し違います。例えば、加熱で簡単に吸水膨張したり、糊液の透明度や粘度が高かったり、ゲル化しにくいなどの特徴があるのです。そして、この特徴こそが、インスタント食品、缶詰、お菓子、パン、フライ、たれ、カマボコなどの食品一般、化粧品、医薬品、歯磨き粉、うがい薬、製紙、クリーニング糊などにおいて高機能を発揮するのです。中でも日本人に欠かせないのが「食感」。早い話、モチモチ、プヨプヨ、ツルツル、サクサクなど、日本人なら心くすぐられずにいられないオノマトペは、すべてキャッサバでん粉あってのモノダネなのです。日本の人々に、キャッサバのことをもっともっと知って頂きたいゆえんです。

【画像】

キャッサバでん粉の利用価値の高さについてタイ事務所のみなさんと意見交換しました(左から:井芹業務調整員、タイ事務所樽見所員、九大高須先生、タイ事務所田中所長、同柳内次長)

【画像】

タイ事務所のナショナルスタッフ・ドゥアンルンさん(右)と樽見所員