84.四十日間「女神」をあおげ!(ベトナム植物防疫局との連携)

2017年1月7日

かつてアメリカに渡ったヨーロッパの移民は、「自由の女神」を仰ぎ見ながら入国管理所のあるエリス島に到着しましたが、この小さな島には、現在の空港や港同様、検疫所もあり、感染症の疑いのある者は、何十日もそこに留め置かれ、中にはその間に死ぬ者もあったそうです。そもそも「検疫」を意味する「quarantine」は、ヴェネツィア方言の「40日間」から来ていて、1347年の黒死病の蔓延以来、疫病の侵入路がオリエントの船であることに気づいたヴェネツィア政府が、疫病の潜伏期間に当たる40日の間、外国船を港外に強制的に停泊させたことに由来します。プロジェクトでは、病害対策チームの活動をベトナム政府の防疫管理体制と連動させるため、植物防疫・検疫の責任部局である植物防疫局(PPD:Plant Protection Department)と第1回目の情報共有会を実施しました。

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ベトナム植物防疫研究所ホアット副所長(左端)と植物防疫局ズン次長(左から二人目)らと