112.ベトナム植物防疫研究所総会でカンボジアのモザイク・ウイルス情報を共有、農業農村開発省にも警鐘を鳴らす

2017年3月16日

カンボジアで開催したCMDに関する緊急シンポジウム(No.107)の内容は、これに参加したベトナム植物防疫研究所のホアット副所長により、早速、同研究所の年次総会で発表され、ベトナム側にも共有されました。また、同副所長は、ベトナム農業農村開発省の関係部局(副大臣、科学技術局、植物防疫局、穀物生産局)およびベトナム科学アカデミーに対し、カンボジアにおけるモザイク・ウイルス被害の拡大に関する報告書を提出し、この中で、(1)ベトナム・カンボジア間、ベトナム・ラオス間の国境検疫所における植物検疫体制の強化、(2)ベトナム、カンボジア、ラオス間のキャッサバの移動・取り引きの規制、(3)ベトナム国内のキャッサバ生産地における植物体と媒介虫の調査・サンプル採取に対する緊急予算の拠出、の3つの提言を行いました。カンボジアでCIATや国連大学事業と共同で発信した情報が、ベトナム関係機関にも周知され、本プロジェクトの広域案件としての使命がまたひとつ達成されました。

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PPRIの総会でカンボジアの緊急シンポジウムの内容を発表するホアット副所長