130.われわれはどこへ行くのか?(種苗管理と普及に向けた合同会議を開催)

2017年5月13日

フランスの画家ゴーギャン畢生の大作「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」は、生きとし生けるものが等しく抱く根源的な問いをモチーフにしています。プロジェクトでは、これと同じ問いに答えなくてはなりません。問題は3つ目の「どこへ行くのか?」。種苗生産体制が整ってくるにつれ、関係者間のこの問題への思惑の違いが浮き彫りになってきたからです。プロジェクトが整備している種苗供給基地(UBB、HLARC、AGI)が、病虫害発生時に「シェルター」又は「駆け込み寺」としての機能を発揮できるようにすることは、誰しも意見が一致する「最低到達地点」です。しかし、その先は?また、これら「最後の砦」が保全できる苗の数は限られています。従い、その外にこそ「持続的生産体制の本体」は築かれなければならないはずです。そして、それこそが、本プロジェクトの普及チームが、ゴーギャンの絵さながらに描き出さねばならぬ「官民農トリプルウィン型普及メカニズム」であるはずです。そのための白熱した議論が展開されました。

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トリプルウィン型普及メカニズムとは何かを議論する種苗管理チームと普及チーム

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普及チームの共同リーダーであるノンラム大のニエン博士

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ベトナム活動を統括するプロジェクト・マネージャーのヴさん(AGI)

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JICAベトナム事務所の藤田所員(左から3人目後列)を囲んで

【画像】左から:石谷上級研究員(CIAT)、野村先生(九大)、伊藤先生(名大・後列)、徳永研究員(理研・前列)、ハムAGI所長、鵜家研究員(東大・前列)、高須先生(九大)、ニエンさん(ノンラム大・前列)、ヒーHLARC所長、ヴさん(AGI)、馬場助教(九大・前列)