136.フィールド・オブ・ドリームズ2(ウイルス被害の拡大に備え、健全種苗の圃場植付け始まる)

2017年5月20日

一説によると、成長途上でウイルスに感染した株は、その年は何とかイモをつけることができるかもしれませんが、その感染株の茎を苗として植えた場合、話は全く違ってくるといいます。というのも、生まれながらに感染している苗は、初期成長に必要な力自体がなく、はなから正常に育たないからです。カンボジア東部で今年植えられた苗は、そうした感染苗である可能性が極めて高いと考えられます。つまり、媒介虫などにより後天的に感染した2016年の被害は大したことがなかったかもしれませんが、苗のやり取りなどで先天的に感染している2017年の被害は、前年とは全く次元が違うことになります。だとしたら、カンボジアのキャッサバ農家は今年、ウイルス被害の真の恐ろしさを思い知ることになります。感染地と非感染地の境界が浮かび上がり、境界近くの農家ほど事態の深刻さに悲鳴を上げるでしょう。そして、その時こそが、わがUBBの「フィールド・オブ・ドリームズ」の出番です。そのための準備が着々と進んでいます。

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UBBの隔離圃場に植え付けられるラヨーン7

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UBBの隔離圃場にラヨーン7を手植えする亀田さん

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簡易灌漑の水はため池からポンプでタンクに引き上げ、あとは重力で落とす

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植栽間隔の計算はUBBスタッフや学生に対するOJT

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巻き尺で植栽間隔を測り手植えするUBBのスタッフと学生

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巻き尺で植栽間隔を測り手植えするUBBの学生

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巻き尺で植栽間隔を測り手植えするUBBの学生

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垣根の草(エレファントグラス)はこれから成長し、圃場からできるだけ媒介虫をシャットアウトするバリアになる

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次の植え付けの出番を待つ別の品種

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組織培養の培地づくり中のリナンさん

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培養苗

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培養苗をポットの土に植え替える作業