2017年5月20日
一説によると、成長途上でウイルスに感染した株は、その年は何とかイモをつけることができるかもしれませんが、その感染株の茎を苗として植えた場合、話は全く違ってくるといいます。というのも、生まれながらに感染している苗は、初期成長に必要な力自体がなく、はなから正常に育たないからです。カンボジア東部で今年植えられた苗は、そうした感染苗である可能性が極めて高いと考えられます。つまり、媒介虫などにより後天的に感染した2016年の被害は大したことがなかったかもしれませんが、苗のやり取りなどで先天的に感染している2017年の被害は、前年とは全く次元が違うことになります。だとしたら、カンボジアのキャッサバ農家は今年、ウイルス被害の真の恐ろしさを思い知ることになります。感染地と非感染地の境界が浮かび上がり、境界近くの農家ほど事態の深刻さに悲鳴を上げるでしょう。そして、その時こそが、わがUBBの「フィールド・オブ・ドリームズ」の出番です。そのための準備が着々と進んでいます。