137.ベトナムのコナジラミは「バイオタイプQ」ではないと判明

2017年5月25日

30年ほど前のこと、米国フロリダ州で見慣れないコナジラミが大量発生。「近づくと白い虫が無数に舞い上がり、3m先も見えない」と報じられました。これこそ、その後、世界を席巻するタバココナジラミであり、中でも厄介なのが、殺虫剤耐性を持つ「バイオタイプQ」で、もしベトナムやカンボジアのコナジラミがこのタイプの場合、ウイルス媒介をインターセプトすることが極めて困難になります。そこで九州大学では、ベトナムからの短期研修生のノンラム大学講師ダットさんに、ベトナムのコナジラミを正規輸入してもらい、そのバイオタイプを検査しました。結果、幸いなことにベトナムの媒介虫はこのタイプのものではないと判明しました。

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ノンラム大学の研修生ダットさん(左)と九大の松尾助教