2017年5月27日
カンボジアのコンポントム州には「ナカタアツヒト」というコミューンがあり、そこにはこれと同じ名の小学校もあります。また、タイ国境に近いカンボジア北西部のバンテアイミアンチェイ州の、かつてアンピル村と呼ばれた村は、ある時から「ハル村」と呼ばれるようになり、「タカタ記念小学校」という小学校が出来ました。これらは、今から24年前の1993年、新憲法が発効し、カンボジア王国が正式に成立した年の総選挙で、監視や警備に参加して命を落とした日本人、中田厚仁氏と高田晴行氏に因む名前と場所なのです。そのカンボジアでは、先週、5年に一度の地方選挙が行われ、野党の救国党が躍進。これは来年の国政選挙にも影響を与えるとみられ、首相就任32年(東南アジア最長!)を誇るフン・セン氏率いる人民党の支配が揺らぐ可能性も高いと言われます。中田さんや高田さんのためにも、国政選挙が平和裏に終わることを切に祈りたいと思います。そんなカンボジアの、バッタンバン州とパイリン州で、普及評価チームによるベースライン調査が始まりました。