144.バイオ燃料の逆襲(ベトナム・キャッサバ協会より最新情報を入手)

2017年6月15日

バイオ燃料と言えば、2010年から15年にかけ開発競争に拍車がかかったものの、その後、原油価格の急落でアッと言う間に見捨てられた感があります。それがいま、ジワジワ反撃の狼煙を上げつつあります。先ずは今年1月、タイで、その商業生産はまだまだ先の話とはいえ、キャッサバ・パルプ(残滓)によるエタノール生産技術が発表されましたし(No.92)、また、カンボジア政府は「出光興産に対し、カンボジア国内におけるエタノール工場の建設を要請した」と発表しました。そして先日、ベトナム政府は、2018年1月1日をもって普通ガソリンの生産・販売を停止し、バイオ燃料E5とE5を一定比率混合させた燃料のみの生産・販売に切り替える旨、改めて発表しました。インドシナのキャッサバはバイオ燃料を起点に再び燃え上がるのでしょうか?その辺の最新情報を、ベトナム・キャッサバ協会を訪問して入手しました。

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キャッサバ協会のハ事務幹事長(右)と