152.フィールド・オブ・ドリームズ その3(カンボジア・バッタンバン大学付属農場でのキャッサバ苗の育苗つづく)

2017年6月24日

例えば、林業を振興するために、多年生木のことしか考えなかったら、結局、木にとって望ましい環境は得られません。木を育てるのは、その周りに根を下ろしている人々(ほとんど農家)であり、彼らの生活の糧は、一年生作物を栽培したり、エビや豚を育てたりすることですから、それと木とが共生できなければ解決の糸口は見つかりません。同じように、キャッサバ産業だけを優遇するような政策も、多分、結局は、巡り巡ってキャッサバのためにはならないでしょう。あるいは、これまで「代替作物」とか「競合作物」と呼び、無意識にその仲を引き裂いてきたキャッサバやトウモロコシやサトウキビも、よく考えたら、立派に共生できますし、むしろその方が土には優しいのです。「共生」が代名詞になるかもしれない我らが「フィールド・オブ・ドリームズ」での育苗が続きます。

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UBBの隔離圃場(フィールド・オブ・ドリームズ)

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苗床作成のための材料調達中の亀田さん(左)

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ポットに移し替える4〜6か月の苗木

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4〜6か月の苗木をポットに移す

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亀田さん設計のスプリンクラー付苗床で育苗

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UBBで組織培養中のラヨーン7の苗

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UBBで組織培養中のラヨーン7の苗