160.ナノの決死圏!その1(ベトナム・タイニン省でキャッサバモザイクウイルス発見!)

2017年7月2日

ベトナムで、恐れていたウイルスという強力な病原体の侵入が遂に確認されました。カンボジアの緊急シンポジウム(No.107)を受け、ベトナム当局に警鐘を鳴らしていたところ(No.112)、カンボジアと国境を接し、国内最大のキャッサバ生産地であるタイニン省において、病徴のあるキャッサバ株が監視網にかかり、カウンターパートである植物防疫研究所が検査をしたところ、ウイルスが検出されたのです。しかし、植物防疫当局は公表に当り120%の確実性を求めてきました。そこで、本プロジェクトから東大・鵜家研究員を現地に派遣し、最新のプライマーと全ゲノム解析を駆使した検出を行い、カンボジアで発生しているのと同じスリランカキャッサバモザイクウイルスであると断定。当局が重い腰を上げるに足るデータ提供に成功しました。ともあれ、ベトナムの防疫機能が試される時が来ました。本プロジェクトの活動も実戦モードにギアチェンジです!

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タイニン省でウイルス調査中のベトナム植物防疫研究所ホアット副所長

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タイニン省でウイルス調査中の東京大学・鵜家研究員