169.JICA:その古きを温ね新しきを知る(ベトナム事務所藤田所員帰任)

2017年7月14日

太平洋戦争後、しばらくは被援助国だった日本が援助国に変わったのは、「海外技術協力事業団」を母体に、研修員受入や専門家派遣を始めた1954年のことでした。その20年後、事業団は、外務省所管の特殊法人「国際協力事業団」となり、現在の「国際協力機構(JICA)」の前身となりました。筆者が初めてJICAの存在を知ったのは、それから更に20年ほど経った1990年央、日本のODAが高水準に推移した時代でしたが、直後にバブル崩壊で日本経済は衰退、ODAもピークから一転減少へと向かいます。ベトナム事務所で本事業を担当してくださった藤田所員が入構されたのは、そんなODA全盛期、ちょうどベトナムへの援助が始まった頃で、その後ベトナムは、中国やインドネシアを追い、中所得国へと急成長、その間、JICAも大きく変わり、また、これからも変わり続けるでしょう。そんなJICAの本部へ帰られる藤田所員の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

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左から:常々、本プロジェクトとも親しく情報交換させて頂いている、農業農村開発省で政策アドバイザーを務める渡邉専門家、安全作物プロジェクトの熊代リーダー、藤田所員、安全作物プロジェクトの西山業務調整員