179.普及事業は百花繚乱?(3か国の普及チーム、南ベトナムに集結)

2017年8月2日

日本の農業普及史を紐解くと、1940〜50年代は「保温折衷苗代・かまど台所の改善」が主なテーマで、これが60年代には「畜産・園芸・機械化」、70年代は「土壌診断など科学的データ」、80年代「転作の推進、後継者の育成、産業として自立しうる農業」、90年代「国際化に対応した経営体質強化」、そして2000年代以降は、「環境との調和、食の安全・安心、産地育成、農村振興」と変遷が続きました。半世紀の間に日本の農業がいかに様相を変えたかが分かります。さて、ベトナムやカンボジアはどうでしょう?素人目には、これまで日本が経験した何もかもを一挙に投入する必要があるようにも思えます。となると、普及事業は百花繚乱。言い換えると、どこから手を付けていいのやら?まあ、一つ一つ、地道に行くしかありません。そんな農業普及を担当する3か国の担当者が、ベトナム南部のフンロック農業研究センターに集結し、先進国タイの手法を共有した上で、今後どのようにそれをベトナムとカンボジアで展開できるか検討しました。

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集結した、日越泰の普及担当者ら

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フンロック農業研究センターのキャッサバ圃場を視察

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ノンラム大学のベースライン調査スタッフとも協議