225.ナノの決死圏!その5(ベトナムのウイルス対策のため病害対策リーダーの緊急会談)

2017年10月15日

ウイルスは100万分の1ミリ、つまり「ナノ」の世界の住人です。でも、そんな小兵を相手に、なぜ本プロジェクトのように3か国にもまたがる巨大事業が必要なのでしょうか?それは、この小兵が、「トロイの木馬」に忍び込んで動き回り、その木馬が更に大きな木馬で広範囲に動き回るからです。どういうことかと言うと、ウイルスは、コナジラミなどの「媒介虫」の体内に取り込まれて動き回る一方、その媒介虫がまた、インドシナの場合、日本がその建設に深くかかわった「経済回廊」を行き交うトラックや物資にくっついて、国境を越えた広域にウイルスを運ぶのです。今やベトナムでのウイルス対策は待ったなし。日本とベトナムの病害対策チーム・リーダーが、緊急に実施すべき対策についてハノイで協議しました。

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植物防疫研究所のホアット副所長(左)と、夏秋先生@ベトナム国立農業大学