236.カンボジア健全種苗生産候補者との面談

2017年11月13日

本プロジェクトでは、原種生産圃場(バッタンバン大学やフンロック農業研究センター)で生産した原種を、「健全種苗生産者(No.223で紹介した日本のジャガイモの種イモ生産者に相当)」に販売し、そこで増殖した健全種苗を一般農家に売る仕組みを構築しようとしています。こうした健全種苗生産者の候補としては、この夏、原種生産圃場のデモンストレーション(No.192)に参加した加工業者や大規模農家などが想定されますが、原則として、原種生産圃場と同等の検査基準をクリアーしてもらう必要があります。そのためには、そこで生産される種苗(出所が明らかな健全種苗)にプレミアムがつき、出所の不明確な苗以上の価格で取り引きされ、経済的にペイする必要があります。それは一つには、一般農家がウイルス病と収量の明確な負の因果関係を認識できるかどうかにかかっていると思われます(因果関係が十分理解できれば、検査基準をクリアーした苗を、プレミアムを払ってでも求める動機づけになります)。そのための試行錯誤が始まりました。

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自身もキャッサバやトウモロコシを生産しているキャッサバ加工業者との面談